建設会社がホームページの見積書を2社から取ると、合計の金額だけでなく、並んでいる行の名前まで違っていて、どこを見比べればよいか分からなくなることがあります。金額の差の多くは、どの物を載せるか、それを誰が用意して誰が直し続けるかの違いから生まれます。
この記事では、建設業のホームページの費用を4つの行に分け、建設会社が載せることの多い物(会社概要と建設業の許可の表示・施工事例・現場の写真・採用のページ)ごとに、どの行が増えるのかを順に見ていきます。費用が何で決まるかの全体の考え方は「工務店・建設業のホームページ制作、費用と相場は何で決まるか」にまとめています。
建設業のホームページの費用は4つの行に分かれる
見積書の書き方は会社ごとに違いますが、中身はおおむね次の4つの行にまとまります。
| 行 | 中身 | かかる時期 |
|---|---|---|
| 制作 | ページの設計・ページを作る手間・写真の加工・原稿の整理 | 最初に1回(ページを足すときにも) |
| サーバー | ホームページのデータを置く場所の利用料 | 毎月か毎年 |
| ドメイン | ホームページの住所(〇〇.co.jp など)の登録と更新 | 毎年 |
| 更新 | 公開したあとにページを直す・足す手間 | 公開のあとずっと |
ホームページの仕組みとしてよく使われる WordPress は、オープンソースのソフトとして公開されています。見積書に出てくるのは、ソフトそのものの代金ではなく、それを使ってページを作る手間と、置き場の費用です。
4つの行のうち、サーバーとドメインは、どの会社に頼んでも、どんな物を載せても大きくは変わりません。差が出るのは制作と更新の2つの行で、その大きさを決めるのが「何を載せるか」です。次の節から、建設会社が載せる物ごとに見ていきます。
会社概要と建設業の許可の表示は、作る手間より直す決まりが要る

会社概要のページは、建設業のホームページでいちばん作る手間の小さいページです。載せる中身の多くを、手元の書類から写せるからです。
建設業法では、建設業者は店舗と、発注者から直接請け負った工事の現場に、許可の標識を掲げることになっています。店舗の標識に書く項目は施行規則で決まっていて、一般建設業か特定建設業かの別、許可年月日・許可番号・許可を受けた建設業、商号又は名称、代表者の氏名の4つです。ホームページに標識を載せることは条文に書かれていませんが、この4つは会社概要の許可の欄を作るときの目安になります。どれも許可通知書に書いてあるので、原稿づくりの手間はほとんどかかりません。
費用の上で気をつけたいのは、作ったあとです。建設業の許可は5年ごとに更新を受ける必要があり、業種を足したときは許可を受けた建設業の欄も変わります。許可の業種は、土木一式工事と建築一式工事のほか27の専門工事、あわせて29に分かれています。会社概要に許可の有効期限や業種を載せるなら、更新や業種の追加のたびに直す手間が、更新の行に入ります。
制作の行では小さく、更新の行で少しずつ出ていく。これが会社概要と許可の表示の費用の出方です。見積書を見るときは、許可の欄を直す作業が更新の中に入っているか、そのつど別に頼む形かを確かめておくと、あとで迷いません。
施工事例と現場の写真は、件数と誰が撮るかで行が動く
施工事例は、1件の型と件数で決まる
施工事例は、建設会社のホームページで、制作の行をいちばん大きく動かす物です。費用は次の2つに分けて考えると読みやすくなります。
- 1件のページの型を作る手間:写真の並び・工事の種類・場所・時期・説明の欄をどう並べるかを決める作業。最初に1回かかる
- 1件ずつ入れる手間:写真を選んで加工し、説明を整えて入れる作業。件数に比例して増える
建設会社では、工事の種類で事例を分けたいことがよくあります。たとえば土木と建築、新築と改修のように分類を増やすと、一覧のページと絞り込みの作りが加わり、型を作る手間が増えます。分類を許可を受けた業種の言葉にそろえておくと、会社概要と事例の言葉が食い違わず、分類を作り直す手間も出にくくなります。
公開の時点で事例を何件入れるかも、制作の行を動かします。最初から多くの件数をそろえるより、数件で公開して、あとから足していく形にすると、入れる手間の多くが制作の行から更新の行へ移ります。1件のページに載せる項目は「工務店の施工事例が要る理由4つ|1件のページに載せる8項目」、自社で足していく手順は「施工事例の更新は月15分|工務店の社長が自分でする3つの手順」で説明しています。
現場の写真は、誰が撮るかで行の名前が変わる
施工事例にも会社のページにも、現場の写真が要ります。写真の費用は、誰が撮るかで見積書の行の名前が変わります。
- 撮影を外に頼む:撮影の行が別に立つ。現場に来てもらう回数で増える
- 自社で撮る:撮影の行は立たないが、写真を選ぶ・明るさや傾きを直す手間が制作の行に入る
建設業ならではの点は、工事の途中の写真があとから撮れないことです。完成すると見えなくなる基礎や配筋、配管の写真は、その時期を逃すと二度と撮れません。工事の途中の写真まで外の人に頼むと、現場に来てもらう回数が増えて撮影の行が大きくなりやすいので、途中の写真は現場の担当者がスマホで撮りためる決まりにしておくと、行を小さく保てます。撮り方の決まりは「工務店の写真はスマホで足りる|ホームページ用に撮る決まり3つ」にまとめています。
もう1つ、写真を外の人に頼むときは、その写真を使い続けられるかを先に決めておきます。制作会社を替えたあとも使えるかで、作り直しのときに撮影の行がもう一度立つかどうかが変わります。考え方は「ホームページの著作権|施工事例の写真と文章は誰のものか」で説明しています。
どう見えるかは、実物のデモで確かめられます
公開中のデモ30件。工務店・リフォーム・平屋・多世代など、自社に近い業種の仕上がりを見られます。
採用のページは、最新に保つ手間が更新の行に入る

人手を集めたい建設会社では、採用のページを載せることが多くなります。制作の行では、募集要項の表・仕事の中身・一緒に働く人の写真と言葉・応募のフォームの4つが中心です。社員の写真や言葉を載せるなら、撮影と、載せてよいかの本人の了承を取る手間も加わります。
採用のページで見落としやすいのは更新の行です。職業安定法では、労働者の募集を行う者が広告などで募集の情報を出すときは、うその表示や誤解を生む表示をしてはならず、正確で最新の内容に保たなければならないと定めています。給与や勤務時間、募集する職種が変わったら、ページも直す必要があるということです。募集を止めた時期に古い要項が残っていないかも、更新の中で見ておきたい点です。
募集の職種ごとにページを分けると、制作の行も更新の行も、職種の数だけ増えます。最初は1ページに職種を並べて、応募が多い職種だけをあとから分ける形にすると、行を小さく始められます。載せる中身は「工務店の求人ページに書く5つ|職人の応募が来ないときの見直し」にまとめています。
サーバーとドメインに毎年かかる金額の目安
サーバーとドメインは、載せる物で大きく変わらない行です。金額は運営する会社の公式の料金ページに出ているので、見積書の数字と見比べられます。
あるレンタルサーバーの会社の公式の料金表では、いちばん小さいプランは初期費用がかからず、月額は12か月の契約で1,100円(税込)と表示されていました(時期によっては、これより下がった額が並んで表示されます)。同じ会社のドメインの料金表では、1年ごとの更新の料金が .com で1,721円、.co.jp で4,136円(どちらも税込)です。同じ会社では、サーバーを契約している間 .com などのドメインが無料になる特典も表示されていました(いちばん小さいプランの特典に .co.jp は入っていません)。いずれも2026年10月17日に公式の料金ページで見た表示で、料金は変わることがあります。
- 想定の例:上のサーバーを12か月の契約で使い、.co.jp のドメインを1つ持つと、表示の料金どおりなら1年に13,200円と4,136円で、あわせて17,336円になります
.co.jp のドメインは、日本で登記している会社が、原則1つの組織で1つだけ登録できる住所です。住所を見ただけで会社のホームページだと分かるので、元請や役所に見てもらうことが多い建設会社に合いやすい住所です。ただし個人で営む事業では登録できないため、その場合は .com や .jp などから選びます。ドメインの名義を誰にしておくかは「ドメインの名義は誰か|ホームページの制作会社に確かめる3つ」、鍵マーク(SSL)がサーバーの料金に入っているかの確かめ方は「「保護されていない通信」と出たら|ホームページの鍵(SSL)」(/no-ssl-lock-what-happens/)で説明しています。
まとめ:載せる物の表で見積書を読み直す
載せる物ごとに、どの行が動くかを1つの表にすると次のとおりです。金額を入れていないのは、行の大きさが、件数や撮影の回数など会社ごとの事情で決まるためです。
| 載せる物 | 制作の行 | 更新の行 | 動かし方 |
|---|---|---|---|
| 会社概要と許可の表示 | 小さい(許可通知書から写せる) | 許可の更新・業種の追加のたび | 直す作業が更新に入っているかを確かめる |
| 施工事例 | 型を作る手間と、公開の時点の件数 | 足す件数に比例 | 数件で公開し、あとから足す |
| 現場の写真 | 撮影を頼むか、選んで直す手間 | 事例を足すたび | 工事の途中は自社で撮りためる |
| 採用のページ | 募集要項・仕事の中身・写真と言葉 | 要項が変わるたび | 最初は1ページにまとめる |
| サーバーとドメイン | ほぼ無し | 毎月か毎年の決まった額 | 公式の料金ページで見比べる |
- 建設業のホームページの費用は、制作・サーバー・ドメイン・更新の4つの行に分かれる
- 差が出るのは制作と更新の行で、その大きさは載せる物で決まる
- 会社概要と許可の表示は作る手間が小さく、更新のたびに直す決まりが要る
- 施工事例と現場の写真は、件数と誰が撮るかで行が動く
- 採用のページは、正確で最新の内容に保つ手間が更新の行に入る
- サーバーとドメインは、公式の料金ページで毎年の額を確かめられる
見積書を受け取ったら、合計の金額より先に、自社が載せたい物ごとに、どの行に入っているかを書き出してみると、会社ごとの違いが読めるようになります。いまのホームページに何が載っているかは、診断のページでも確かめられます。
出どころ(2026年10月17日に確かめた)
- 建設業法(e-Gov 法令検索)
- 建設業法施行規則(e-Gov 法令検索)
- 建設産業・不動産業:建設業の許可とは(国土交通省)
- 職業安定法(e-Gov 法令検索)
- ブログから大規模サイトまで作れる CMS – WordPress.org 日本語
- 料金プラン比較 | レンタルサーバーならエックスサーバー
- 独自ドメイン – 料金 | レンタルサーバーならエックスサーバー
- 種類と対象 | JPドメイン名の種類 | JPRS
当社のサービスで、新しくホームページを持ちたい方へ
ホームページの制作費は0円。かかるのは1万円だけです
当社のサービスで新しくホームページを作る場合、制作費は0円、お客様のご負担は1万円(税込・1回だけ)です。
- 1万円に、初期設定と12か月のサーバー、.com ドメインの取得と初年度の費用を含みます。ドメインはお客様の名義です。
- 13か月目からは、続けるかどうかを12か月目に伺います。続けない場合に費用はかかりません。
- お願いは1つです。できあがったホームページを当社の制作例としてご紹介し、使ってみたご感想をお聞かせください(10社まで)。
いまのホームページの作り直しは個別の対応になり、1万円の対象ではありません。
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