ホームページを見て「この会社に聞いてみよう」と思った人が、お問い合わせフォームを開いて、そっと閉じる。工務店のホームページで、いちばんもったいない場面です。閉じる理由の多くは、項目の多さです。郵便番号、住所、生年月日、家族構成、土地の有無、予算。まだ会ってもいない会社に、そこまで書く気にはなれません。この記事では、お問い合わせフォームの項目を少なくすると何が変わるかを、当社のデモサイトの実物の画面で見ていきます。
フォームは「申込書」ではなく「声をかける窓口」
お問い合わせフォームを、契約前の申込書のように作ってしまう会社が少なくありません。あとで打ち合わせに要る情報を、最初にぜんぶ聞いておこうと考えるからです。けれど、フォームを開いた人の気持ちは「ちょっと聞いてみたい」の段階です。店の入口で「まずこの用紙にご記入ください」と言われたら、多くの人は引き返します。フォームの役目は、声をかけやすい窓口であることで、聞き取りは会ってからで間に合います。
1|必須の項目は、名前・連絡先・内容を基本に、多くても4つまで
「必須」の印が付いた欄が多いほど、途中でやめる人が増えます。必須にするのは、返事をするために欠かせないものだけです。お名前、連絡先(電話かメールのどちらか)、そして何を聞きたいか。この3つがあれば、こちらから返事ができます。それ以外は、空欄でも送れるようにしておきます。

上の画面は、当社が制作した工務店デモサイトのお問い合わせフォームです。欄は5つで、画面を1回もスクロールせずに送信ボタンまで見えます。「これなら1分で送れる」と一目で分かることが、送ってもらえるかどうかの分かれ目になります。
2|住所・生年月日・家族構成は、最初に聞かない
住所は見学会の案内状を送るときに、生年月日はローンの話をするときに、家族構成は間取りの相談をするときに、それぞれ必要になります。ただ、どれも「最初の一通」には要りません。会ってもいない相手に個人の情報を書かせるほど、送る側の手は止まります。あとで要る情報は、返事のメールや初めての打ち合わせで、理由を添えて聞けば、こころよく教えてもらえます。
どう見えるかは、実物のデモで確かめられます
公開中のデモ30件。工務店・リフォーム・平屋・多世代など、自社に近い業種の仕上がりを見られます。
3|「ご相談の種類」は、選ぶだけの1つの欄にする
新築か、リフォームか、見学会の申込か、資料の請求か。これを自由記入で書いてもらうと、送る側は文章を考える負担が増え、受ける側は仕分けに手間がかかります。選ぶだけの欄を1つ置いて、「新築の相談/リフォームの相談/見学会の予約/資料の請求/その他」のように並べておくと、送る側は1回押すだけで済み、受け取った側も誰が返事をするかがすぐ決まります。
4|電話とメールは、どちらか1つで送れるようにする
電話番号とメールアドレスの両方を必須にすると、「電話はかかってきてほしくない」という人と、「メールはあまり見ない」という人の両方を取りこぼします。どちらか1つがあれば返事はできるので、片方だけを必須にするか、両方とも任意にして「どちらかをご記入ください」と添えます。工務店のお客様には、メールより電話のほうが早い方も多いので、電話番号を必須にして、メールは任意にする形がよく合います。

5|足りない情報は、返事の速さで補う
項目を減らすと、「これだけでは足りない」と感じるかもしれません。その分は、返事の速さで補います。届いたその日のうちに「ありがとうございます。◯日の午前と午後、どちらがご都合よいですか」と一通返すだけで、相手は「ちゃんと見てくれる会社だ」と感じます。詳しい聞き取りは、そのやりとりの中で自然に進みます。フォームで根掘り葉掘り聞くより、早い返事のほうが、信用は確実に積み上がります。
まず今日できるのは、「必須」の数を数えること
ご自分のホームページのお問い合わせフォームを開いて、「必須」の印が付いた欄を数えてみてください。4つを超えていたら、名前・連絡先・内容以外の必須を外すところから始めます。欄そのものを消すのが難しければ、必須の印を外して任意にするだけでも、送る側の気持ちは変わります。
この記事で見ていただいた画面は、すべて当社が制作したデモサイトの実物です。お問い合わせフォームの項目の整理も、送信後に届くメールの文面も、公開後にまとめてお引き受けしています。
ホームページに問い合わせが来ないときに見直すところは、こちらにまとめています。→ 工務店のホームページに問い合わせが来ない共通点3つ







